NO,1―深紅
- 作者: 野沢尚
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/12
- メディア: 単行本
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出版社/著者からの内容紹介
憎悪に蝕まれていく心の闇を描き尽くす、書下ろし長編サスペンス問題作
一家惨殺事件。
生き残った長女と、加害者の娘。2人は、出会ってはならなかった。
12歳の初夏。両親と幼い弟2人は、父の仕事相手に惨殺された。遺体の顔面はハンマーで砕かれ、家の中は家族の血で満たされた。8年後、加害者の1人娘を捜し当てた時、胸の奥底に封印した真っ赤な憎悪があふれ出し、奏子の扉を決壊させた
すごく衝撃的でした。生き残った泰子の傷の深さは、計り知れないものがあるなと思いました。私がもしそんなことになったら、もうどうなるか創造も出来ません。
前半は、泰子の悲劇と犯人の上申書と判決文が書かれ、被害者と加害者の両者の感情に、感情移入してしまい、犯人にも少し同情してしまいました。
後半は、犯人の娘である未保との話で、ここで泰子の真っ赤な憎悪があふれ出してある計画を実行していくのですが、ここですごく心苦しくなりました。
泰子そんなことはやめろと、思いながら読んでいました。
そしてラストで少し成長した泰子に、感動というよりもうれしくなりました。
そしてこの本で、活字中毒になりました。(コレがあんなことです 笑)
最後に、アナトール・フランス(フランスの小説家)の言葉を。
『人生の真実は、美味で、恐ろしく、魅力的で、奇怪、甘くて、苦い、そしてそれがすべてである。』
(タイトルの言葉byアミエル)