―NO,2水車館の殺人―
十角館であっと言わせた、綾辻先生の「館」シリーズの二作目。
この作品の評価・・・・★★★
短評:十角館に比べてしまうと、どうしても今一歩な感じ。
- 作者: 綾辻行人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1988/01/28
- メディア: 新書
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AMAZONより内容引用。
惨劇に彩られた「十角館」と同様、奇矯な建築家・中村青司の手になる「水車館」。古城を彷彿させる館の主は、過去の無惨な事故ゆえ常に仮面をつけた藤沼紀一。妻は幽囚同然の美少女。1年前に起こった奇怪な殺人と、一人の男の密室からの消失。舞台は整った。1年後のいま、戦慄の大トリックが待ちうける!
今回は水車館。ここで建築家・中村青司とゆう人物が作品全体に影響を与える重要人物と分かります。
何せ、中村青司が造った館でまた殺人事件が起きるのですから。
「館」シリーズがどうゆう結末を辿るのか興味が出てきました。
話は、過去と現在とが微妙に混ざり合いながら物語が進行ていきます。
この点がちょっとややこしく感じました。
今読んでいるのは過去か現在か若干分からなくなりました。
そうゆう狙いかもしれませんが、もう少し分かりやすくてもよかったかも。
そして、私には犯人がわかりました。
トリック的なものは分かりませんでしたが、犯人はわかりました。
そこが低い評価の理由でもあります。
トリックは非常によかったと思うし、最後の落ち的なものもよかったです。
島田もよかったですね。
十角館の時にはぜんぜん活躍した感じがありませんでしたが、今回は大活躍。
キャラもいい感じでした。
どうしても、十角館と比べてしまうと評価は低いですね。
どんでん返しもなく、物語の構成もちゅっと悪い気がしました。
ただ、つまらなくはないと思います。
あくまでも十角館と比べると見劣りはしますが十分楽しみます。
シリーズとしても見ごたえがありそうなので、すでに三作目の「迷路館の殺人」は購入済み。
全部読みますよ。
最後にマーク・トゥエインの言葉を。
アダムはリンゴが欲しかったから食べたのではない。禁じられていたから食べたのだ。
ではでは、ごきげんよう。
(タイトルの言葉byマダム・ジャンヌ・ローラン)