NO,3―秘密

秘密

秘密

BOOK REVIEW 三回目は、東野圭吾さんの「秘密」です。


内容(Amazonより引用)
妻と小学生の娘が事故に。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは死んだはずの妻だった。運命は愛する人を二度奪っていく…。切なさ溢れる長篇ミステリー。


んー、すごく考えさせられます。意識を取り戻した彼女は妻か、娘か。
妻として接すればいいのか、娘として接すればいいのか。
平介に襲う不思議な出来事を、自分の身におきたらなどと考えながら読みました。
娘の姿をした妻を、妻として愛しているから生まれる嫉妬や迷いなど、もぉー切な過ぎ。


普通の娘にでも気になる男の存在が、娘の姿をした妻にいるとしたらそんなの怒るしか、憎むしかない。でも、なんか違うような気もする。
そのような、心の葛藤は読んでいるほうも、苦しくなってくる。


そして、感動のラスト。「秘密」という題名の意味がわかってくると、涙が出そうになりました。ほんと、最後も切な過ぎます。


最後にアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(フランスの作家・飛行機乗り。)の言葉を。
愛する――それはお互いに見つめ合うことではなく、一緒に同じ方向を見つめることである。


(タイトルの言葉 byマキャベリ