―ヲタクについての考察―


電車男で今注目のヲタク。
その“ヲタク”について考えてみたい。





まず始めに、“ヲタク”の語源について調べてみた。


以下、非常に参考になったので現代用語の基礎知識さんのページから引用。
「オタク」という言葉は、もともとSFファン同士がイベントで集まる場などで使われる二人称として発生した。というのも、そういったSFのイベントでは、それぞれの人は単なる個人としてではなく、各人の所属するサークルを代表する人間、というとらえられ方をされていたからだ。そのため「オタクのサークルでは」「オタクのグループでは」という意味での「オタクは」という呼び方が好まれた。この言い回しは、SFファンの間で爆発的に流行し、1982年のTVアニメ『超時空要塞マクロス』で、登場人物達が使うことによって、アニメファンにも一気に広まった。
 その言葉の持つ都会っぽさ、上品さにあこがれて、SFファンだけではなく、コミックマーケットなどに参加するアニメファン、マンガファンといった人々も競って使うようになる。
 このオタクと呼び合う人々を、中森明夫は1983年にロリコンマンガ誌コラム内で、「オタク族」と命名。同時に、相手のことを名前ではなく「オタクとしか呼べない」という否定的ニュアンスが付加された。
 オタク族という新人類は、80年代のバブル経済サブカルチャー全盛時代に、一般人には全く理解されず、いつまでもマンガやアニメを見ている子供っぽいヤツ、ダサくてダメなヤツというレッテルが貼られる。それに追い打ちをかけるように1989年、連続幼女殺人事件が発生、マスコミの「容疑者M=オタク=社会不適格者」という偏向的な報道によって、人々の間にオタクはダサくてダメなヤツだけではなく、暗くてアブないヤツ、という決定的な差別感を植え付けることになった。


との事。
負のイメージがついたのは、1989年に起きた連続幼女殺人事件がかなり衝撃的だったからではないだろうか。
幼い子供を4人も殺害しただけでなく、死体をビデオに撮るなど、かなり衝撃的だった。
そしてその犯人はいわゆるロリコン(ロリータコンプレックス)で、選択型サディストの小児性愛者とゆう傾向にあるのだとゆう。
犯人の部屋はロリコン暴力などのビデオに囲まれいた。




そんな背景から今でも“ヲタク”のイメージは悪いのだろう。
また、“ヲタク”が美少女アニメなどを(これは秋葉系か?)好む傾向も少なからず1989年に起きた連続幼女殺人事件の犯人と重なり、イメージがさらに悪くなるのだろう。(これにはもっと単純な意味合いも当然含んでいると思われる)




次に“ヲタク”の意味について。


以下、 goo 辞書 より引用。
おたく


俗に,特定の分野・物事を好み,関連品または関連情報の収集を積極的に行う人。狭義には,アニメーション・ビデオ-ゲーム・アイドルなどのような,やや虚構性の高い世界観を好む人をさす。
「漫画―」


とゆう意味。


これは私が考える“ヲタク”とほぼ一致。
虚構性の高い世界観を好む人をさす。という一言は、的を得た言葉であると思う。
虚構性の高い世界観を好むというのが、“ヲタク”が負のイメージになっていることの最大の要因だろう。


現実世界でなく、虚構の世界を好む人は、“ヲタク”でない人から見ればかなり異質に見られ、煙たがれてしまうのであろう。




次に“ヲタク”と非常に良く似た“マニア”の意味を調べてみた。


以下、 goo 辞書 より引用。
マニア【mania】


特定の分野・物事を好み,関連品または関連情報の収集を積極的に行う人。
「鉄道―」「切手―」



とオタクとあまり意味合いに違いはない。


ここで注目なのは、例文。
オタクが漫画と、虚構性が強いものを例にしているが、マニアは鉄道、切手などかなり現実性の強いも物が例文に選ばれている。


このことから、マニアとは「一般的な世界」、“ヲタク”は「虚構の世界」と分けられるのではないか。





次に“ファン”と言う言葉も調べてみた。


以下、 goo 辞書 より引用。
ファン[fan]


〔フアンとも〕芸能・スポーツなどの熱心な愛好者。また、特定の俳優・選手・人物などをひいきにする人。
「野球―」


とゆう意味。



マニアとの違いは愛好の対象が、物か人物かの違いしかない。
と言っても、マニアにも人物マニアと呼ばれる人もいると思うので、意味合い的には同じ様な気がする。


マニアはファンよりも深くその人(物)を愛し、結果的にその人(物)の知識や資料やグッズなどを集めるまでにいたる。
ファンはその一歩手前といったところ、とゆうような意味合いではないかと私は考えている。


“ヲタク”とファンとの違いは、マニアとファンの違いに虚構性を付け加えた、違いであると考えている。





ちょっとまだまだ長くなりそうなので、今回はこの辺で。
また明日にでも続きを書きたいと思います。





ではでは、ごきげんよう