―NO,5封印再度―
『館』シリーズと『S&M』シリーズは、BOOK REVIEW から独立させました。
どちらも思い入れの強い作品ですので、別格扱いで。
どうもMAKENKIです。
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1997/04/03
- メディア: 新書
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岐阜県恵那市の旧家、香山家には代々伝わる家宝があった。その名は、「天地の瓢」と「無我の厘」。
「無我の厘」には鍵がかけられており、「天地の瓢」には鍵が入っている。ただし、鍵は「瓢」の口よりも大きく、取り出すことが出来ないのだ。五十年前の香山家の当主は、鍵を「瓢」の中に入れ、息子に残して、自殺したという。果たして、「厘」を開けることが出来るのか?
興味をもって香山家を訪れた西之園萌絵だが、そこにはさらに不思議な事件が待ち受けていた!
まず、タイトルの英語表記がダジャレになってます。
封印再度=WHO INSIDE
ちょっと面白かったです。
で、今回はなんと言っても「密室」
毎回密室が出てくるのですが、今回のは絶対に分からないでしょうね。
ちょっとイジワルな気がしました。
そしてもう一つの密室と呼ぶべき、、「天地の瓢」と「無我の厘」。
このトリックが今までのあまた見てきたトリックの中で一番好きかも。
それほど衝撃的で、感動しました。
「天地の瓢」と「無我の厘」が欲しくなりました。
そしてそして、今回はラブな感じもありました。
犀川と萌絵が一歩近づいた記念すべき回だといえます。
作品を読み進めていくうちに、この二人の恋愛模様もすごく気になりだしました。
まさか、今作であんなことになるとは・・・・。
衝撃です。
『封印再度』評価・・・・★★★★★
あなたは二つの“厘”を開けられるかな?
最後に、アナトール・フランスの言葉を。
悪は必要である。もし悪が存在しなければ、善もまた存在しないことになる。
悪こそは善の唯一の存在理由なのだ。
ではでは、ごきげんよう。